李克強中国総理のオランダ訪問中、両国が100億米ドルの投資・協力取決めに調印

来源:チャイナネット 时间:2018-10-19 10:39:19

  オランダの電池メーカー、ワークスはこのほど、総額18億5千万米ドルを投じ、中国の長江デルタ地域で新エネルギーリチウム電池スーパープロジェクトを立ち上げると共に中国研究開発拠点を設立することを決定した。現地時間の10月16日正午、オランダ訪問中の李克強中国総理はオランダのルッテ首相と協力取決めの署名に立ち会い、世界のメディアはこのニュースを即座に報じた。

  米『ブルームバーグ』はワークスの責任者の話として、今回投資する工場が2021年に操業を開始し、年産8.0Gwhで電気自動車16万台分の電池を提供する計画を伝えた。英『ロイター』は、同社が中国に投資する2つ目の工場になると紹介している。

  ワークスによる今回の対中投資は、李克強総理とルッテ首相が立ち会って締結した100億米ドル投資・協力取決めの一部に過ぎない。

  同日開催の中国オランダ経済・貿易フォーラムの前に、ロイヤル・ダッチ・シェルと中海油集団は李克強総理とルッテ首相の立会いのもと、中国で総額数十億米ドルに上るプロジェクト3件を進める取決めを結んだ。KLMオランダ航空と中国厦門航空は、総額28億元のグレードアップ機体補修・維持業務協力に関する覚書を締結。INGグループは北京銀行と、中国で30億元を投じて合弁ダイレクトバンクを設立し、オランダ側が51%の株式を持つ協力取決めを結んだ。

  中国とオランダの首脳による立ち会いのもと両国の企業が締結した投資・協力取決め8件は、範囲がエネルギー、金融、航空、農業科学技術などの分野におよび、総額が約100億米ドルに上る。

  「これら取決めの締結は、オランダ企業が優位な分野において中国での投資拡大を望んでいると同時に、中国企業もオランダとより広い分野で協力を行いたいと考えていることを示す」。李克強総理は、「両国政府が、企業協力のために良好なビジネス環境をつくり、今回の100億米ドル近い投資・協力取決めの実行を後押しする」と強調した。 

  『オランダ放送協会』は、中国とオランダの企業が、両国首脳の立会いのもと「感動的な」調印式を行ったと報じた。また、『アルヘメーン・ダフブラット』は、「中国と手を組むことは、世界に勝つことに等しい」ため、李克強総理の訪問中にオランダ企業が「中国の総理と先を争って握手した」と伝えている。

  オランダの企業家たちは、中国の巨大な消費市場や、中国政府の持続的な開放拡大とビジネス環境合理化に取り組む努力が、彼らを引き付けるポイントになっていると話す。現地時間10月16日開催の両国企業家円卓会議で、KLMオランダ航空CEOは李克強総理に対し、中国が非常に重要な市場であるとの見解を示した。ワークスは複数のメディアに、企業が再び対中投資を選んでいることについて、「中国の政務の効率が一層上がり、政策決定のスピードも速くなった」ためと説明。ロイヤル・ダッチ・シェル天然ガス・エネルギー総裁は、「中国の開放政策の恩恵で、当社は急成長を成し遂げた」としている。

  李克強総理は今年7月にも、ドイツでメルケル首相と共に、独BASFグループが中国で100億ユーロを投じて100%出資の精密化工一体化拠点を建設することをめぐるビッグ投資取決めの締結に立ち会ったことがある。また、9月初めに、米エクソンモービル会長が中南海紫光閣で李克強総理と会談した際に、同社は100億米ドルの対中投資を行い、100%出資の石油化学プロジェクトを進めることを表明した。世界経済が不確実性を増す中、各国企業の中国との協力意欲が高まっていることが伺える。

  「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年10月18日 

责任编辑:焦竞赛
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